令和7年リサイクルプラント参入における補助金制度の最新情報を紹介!

リサイクルプラント設備導入への補助金制度を紹介!現在公募中のものから過去のものまで

環境問題・社会的課題への取り組みとして、リサイクルプラントの導入を考えていませんか?

コスト面でお悩みなら、補助金や助成金の制度が利用できます。

そこで本記事では、リサイクルプラント設備導入にあたって利用できる補助金・助成金などについて紹介します。

この記事の結論
  • 近年は環境課題や社会課題への取り組みに対する支援が増加傾向にある
  • リサイクルプラント事業に該当する補助金制度が多くある
  • 現在公募中の補助金制度は「ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金」「事業再構築補助金」などがある  

それでは早速見ていきましょう。

目次

リサイクルプラントの役割

リサイクルプラントの役割

まずは、リサイクルプラントの役割を明確に把握しておきましょう。

リサイクルプラントとは、廃棄物を再生、再利用するための処理を施す工場や施設のことを指します。

この地球上では、現在たくさんの廃棄物や不用物が様々な公害を引き起こしており、国内外で様々な企業や組織が問題解決に向けた積極的な取り組みを行っています。

特に燃焼大国である日本では、温暖化ガスやダイオキシンなどの大きな課題を抱えているため、急ピッチでの改善が望まれています。

リサイクルプラント事業においては、そうした環境改善、問題解決に向けてのますますの発展と拡大が大いに期待されているのです。

リサイクルプラント設備の事例・機材

リサイクルプラント設備の事例・機材

近年、リサイクルプラント設備を導入する企業が年々増加しています。

補助金制度は、こうした設備の導入にあたって費用の一部を支援してくれるものです。

設備を整えることで作業の高精度・高効率化をかなえることができるため、コスト面を考える前に導入すべきものを把握しておきましょう。

飲料容器選別ラインのプラント事例

例えば、上記の飲料容器選別ラインのプラント事例において、使われている設備にはどのようなものがあるのでしょうか?

飲料容器にはスチール缶、アルミ缶、ペットボトル、ビンなど様々なものがありますが、それらを上記のような流れで様々な機材を使って分別していきます。

使われている機材をまとめると次のとおりです。

  • エプロンコンベア
  • 破袋機
  • 除袋機
  • 手選別コンベヤ
  • 磁選機
  • スチール缶プレス機
  • 光学式選別機
  • 穴あけ機
  • アルミセパレーター
  • ペットボトルプレス機

それぞれの設備に役割があり、これらを導入することで人員削減に繋げられることもメリットです。

次に、容リプラ選別ライン・廃プラスチック選別ラインのプラント事例を見てみましょう。

容リプラ選別ライン・廃プラスチック選別ラインのプラント事例

1つ目の飲料容器選別ラインとは異なり、上記のような流れ・設備で分別されています。

使用している機材をまとめてみましょう。

  • エプロンコンベア
  • 破袋機
  • マグネットブーリ付コンベヤ
  • 手選別コンベヤ
  • 光化学式3種選別機
  • 高磁力選別機
  • 風力選別機
  • 搬送コンベヤ
  • 圧縮梱包機

このように、飲料容器選別ラインと容リプラ選別ライン・廃プラスチック選別ラインでは、導入設備も異なってきます。

上記に紹介した事例は、あくまで一例として参考にしてください。

リサイクルプラント事業における補助金・助成金とは?

リサイクルプラント事業における補助金・助成金とは?

前半では、リサイクルプラント設備の事例を紹介しました。

リサイクル設備の新たな導入を考えているものの、コスト面の負担からなかなか踏み出せないという企業も多いのではないでしょうか。

そんな時に目を向けたいのが補助金・助成金の制度です。

補助金や助成金は、主に国や地方自治体、または民間の団体が管轄しています。

企業や団体による新規事業や研究開発、設備投資など、さまざまな活動に対して支給支援を行っているため、新たな事業を導入する際にはぜひ活用したい制度です。

近年は、環境課題や社会課題への取り組みに対する支援が増加傾向にあり、リサイクルプラント事業に該当する補助金制度も多くあります。

新たな事業計画に合わせて、補助金制度の利用を考慮しつつ検討するとよいでしょう。

リサイクルプラント事業を対象とした補助金制度を紹介!

リサイクルプラント設備導入への補助金制度を紹介!現在公募中のものから過去のものまで

ここからは、リサイクルプラント事業に参入するにあたって、実際に利用できる補助金制度を紹介していきます。

令和7年3月現在、公募しているものから過去の事例までお伝えするので参考にしてください。

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No.管轄補助金制度名補助対象・内容公募実施期間
1公益財団法人 廃棄物・3R研究財団①令和6年度 先進的な資源循環投資促進事業
②プラスチック資源・金属資源等の脱炭素型有効活用設備等導入促進事業及びプラスチック資源・金属資源等のバリューチェーン脱炭素化のための高度化設備導入等促進事業
事業に必要な設備機械装置、建物費などについて1/2または1/3を補助令和6年12月20日(金)~ 令和7年1月31日(金) 12:00必着
2中小企業庁、独立行政法人中小企業基盤整備機構ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金事業に必要な設備機械装置など必要経費に対して1/2または2/3を補助令和7年2月14日〜4月25日
3中小企業庁事業再構築補助金建物費、機械装置・システム構築費、技術導⼊費、外注費・専⾨家経費、広告宣伝費・販売促進費、研修費、廃業費など
中小企業1/2または2/3、中堅企業1/3または1/2
上記※印の補助対象者の場合:中小企業3/4または2/3、中堅企業2/3または1/2
令和7年1月10日〜3月26日 18:00必着
※令和7年 3月現在

1つずつ見ていきましょう。

1. 公益財団法人 廃棄物・3R研究財団が実施する補助事業

公益財団法人 廃棄物・3R研究財団では、環境省のエネルギー対策特別会計における補助事業として、民間事業者・団体、大学などを対象にした補助金の交付を行なっています。

こちらは、現在公募は終了していますが、今後の参考までに財団の行う補助事業の事例をあげてみましょう。

  • 先進的な資源循環投資促進事業
  • プラスチック資源・金属資源等の脱炭素型有効活用設備等導入促進事業及びプラスチック資源・金属資源等のバリューチェーン脱炭素化のための高度化設備導入等促進事業

上記の2つについてそれぞれ具体的に見てみましょう。

先進的な資源循環投資促進事業

GX分野のサプライチェーンを世界に先行して構築するため、先進的な資源循環技術や設備導入支援を行っている事業や、国内資源の確保に貢献している事業などに対して、必要経費の一部を支援する事業です。

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補助対象者・民間事業者・団体、大学、研究機関等
・独立行政法人通則法(平成11年法律第103号)第2条第1項に規定する独立行政法人
・地方独立行政法人法(平成15年法律第108号)第2条第1項に規定する地方独立行政法人
・一般社団法人・一般財団法人及び公益社団法人・公益財団法人
・その他環境大臣(以下「大臣」という。)の承認を得て補助事業者が適当と認める者
補助対象・内容事業に必要な設備機械装置、建物費について1/2、1/3を補助
事業期間原則として交付決定日以降から最大令和9年2月末まで
公募期間終了
公益財団法人 廃棄物・3R研究財団公式HPよりhttps://www.jwrf.or.jp/individual/prj_001790.html

プラスチック資源・金属資源等の脱炭素型有効活用設備等導入促進事業及びプラスチック資源・金属資源等のバリューチェーン脱炭素化のための高度化設備導入等促進事業

脱炭素社会と循環経済への移行・GXを推進することを目的として、脱炭素型リサイクル設備や再生可能資源由来素材の製造設備導入を支援する事業です。

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補助対象者民間事業者
補助対象設備・内容①省CO2型プラスチック高度リサイクル設備導入事業
②化石資源由来プラスチックを代替する再生可能資源由来素材の省CO2型製造設備導入事業
③太陽光パネルリサイクル設備導入事業
④リチウム蓄電池リサイクル設備導入事業
⑤金属破砕・選別設備導入事業
⑥高効率廃熱回収設備等導入支援事業
上記に対して設備導入に必要な経費の1/2、1/3を補助
事業期間原則として交付決定日以降から令和7年2月末まで
公募期間終了
公益財団法人 廃棄物・3R研究財団公式HPよりhttps://www.jwrf.or.jp/individual/prj_001540.html

2. ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金

中小企業庁、独立行政法人中小企業基盤整備機構が管轄している補助金制度で、現在19次が公募中です。

中小企業や小規模事業者による革新的投資に対して補助金を交付しています。

リサイクルプラント事業参入のための高額な設備投資などにも活用できますが、申請時には事業計画書や複数の書類等を制作・提出する必要があり、審査により受理されなければ補助を受けることができません。

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補助対象者・資本金又は従業員数(常勤)が一定数以下の会社、または個人中小企業者(組合関連以外)
・「中小企業等経営強化法」第2条第1項に定められている特定の組合に該当する中小企業者中小企業者(組合関連以外)
・従業員数(常勤)が一定値以下となる個人事業主小規模企業者・小規模事業者
・従業員数(常勤)、資本金額や組合などの条件を満たす特定事業者の一部
・従業員数が300人以下で活動内容の条件を満たす特定非営利活動法人
・従業員数が300人以下の社会福祉法人
補助対象・内容・人手不足解消を目的とした事業効率化・高度化のために必要な設備導入
・上記の必要経費に対して1/2または2/3を補助
事業期間交付決定日(令和7年7月下旬)以降
公募期間19次:令和7年2月14日〜4月25日
HPよりhttps://portal.monodukuri-hojo.jp/common/bunsho/ippan/19th/公募要領_19次締切_20250219.pdf

3. 事業再構築補助金

こちらも現在第13回公募中の補助金制度です。

中小企業庁が管轄している補助金制度で、新しい事業に進出したり、事業・業種転換、地域サプライチェーン維持・強靱化など、改革的な事業再構築を目指す中小企業等に向け支援を行っています。

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補助対象者・ポストコロナに対応した成⻑分野への⼤胆な事業再構築に新たに取り組む事業者事業者
・国内市場縮⼩等の構造的な課題に直⾯している業種・業態の事業者
・ポストコロナに対応したグリーン成⻑戦略「実⾏計画」14分野の課題の解決に新たに取り組む事業者
・ コロナ禍が終息した今、最低賃⾦引上げの影響を⼤きく受ける事業者※
補助対象・内容建物費、機械装置・システム構築費、技術導⼊費、外注費・専⾨家経費、広告宣伝費・販売促進費、研修費、廃業費など
中小企業1/2または2/3、中堅企業1/3または1/2
上記※印の補助対象者の場合:中小企業3/4または2/3、中堅企業2/3または1/2
事業期間交付決定日(令和7年6月下旬〜7月上旬頃)以降
公募期間第13回:令和7年1月10日〜3月26日 18:00必着
HPよりhttps://portal.monodukuri-hojo.jp/common/bunsho/ippan/19th/公募要領_19次締切_20250219.pdf

リサイクルプラント設備の導入には補助金を活用して負担を軽減しましょう!

リサイクルプラント設備の導入には補助金を活用して負担を軽減しましょう!

いかがでしたか?

リサイクル事業における補助金・助成金制度やリサイクルプラントの役割、設備事例などを紹介してきました。

本記事のポイントをまとめると次のとおりです。

この記事のまとめ
  • 近年は環境課題や社会課題への取り組みに対する支援が増加傾向にある
  • リサイクルプラント事業に該当する補助金制度が多くある
  • 現在公募中の補助金制度は「ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金」「事業再構築補助金」などがある  

リサイクルプラント設備を新しく導入するためにはコストがかかります。

ぜひ補助金・助成金の制度を活用して、地球環境における問題解決に積極的に貢献しましょう!

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